この記事では、相場反転の合図となるチャートの形について解説していきます。
代表的な相場反転の合図となるチャートの形は、ダブルトップ・トリプルトップ・ヘッドアンドショルダーなど、他にも様々な形があるかと思いますが、その中でも、ほび太がおすすめするのがヘッドアンドショルダーです。
何故ヘッドアンドショルダーなのか?実は、インジケーターを取り入れる事で、更なる反転の合図が予想から確信に変わる程、明確になります。頻繁に発生する事はないヘッドアンドショルダーですが、頻繁に発生しないからこそ、発生した時には、レアなケースと考え、その時だけ積極的にトレードするのも有りかと思っています。
それでは、解説していきます。
はじめに
トレードを始めて10年以上が経ったほび太は、ようやく自分のトレードスタイルを確立する事が出来ました。それが、初心者の頃に教わった押し目買い・戻り売りです。どんなインジケーターや複雑なテクニカル分析よりも、この押し目買い・戻り売り戦略を理解すれば誰でも勝てると断言します。その前に、レジサポを理解してから押し目買い・戻り売りをマスターしていきましょう。
ヘッドアンドショルダーとは
ヘッドアンドショルダーとは、上記の図のように、最高値(ヘッド)の更新に失敗し、過去の高値(左ショルダー)であるレジスタンスラインも上抜く事ができず、落下していく状態の事。
こちらは逆ヘッドアンドショルダーになります。こちらも同じように、 最安値(ヘッド)の更新に失敗し、過去の安値(左ショルダー)であるサポートラインも下抜く事ができず、上昇していく状態の事。
このような状態となった場合、高い確率で、相場が反転します。流石に、上記2枚のチャートのような綺麗なヘッドアンドショルダーばかりではなく、意識してみないと分かりづらいヘッドアンドショルダーもありますが、見つけられるとエントリータイミング次第で、ゆっくり相場の反転を待つ事が可能です。
さぁ、もう少し、ヘッドアンドショルダーについて詳しく解説していきます。
ヘッドアンドショルダーの見方
まずは、左ショルダーから解説していきます。左ショルダーは、方向転換の基準となるレジスタンスラインとサポートラインの役割をになっています。
次にヘッドは、左ショルダーのレジスタンスラインを下抜けているので、一旦、上昇トレンドが終了している事が分かりますよね。そこから、更に左ショルダーのサポートラインまで下落。ここで、サポートラインを下抜けないと方向転換にはならないので注意。上記のチャートでは、下抜けていないので、まだ上昇の可能性が残されている状態です。
次に右ショルダーになりますが、サポートラインから押し目買いが発生し、再び上昇していますが、この時点で、ヘッドアンドショルダーの形を意識しても良いでしょう。左ショルダーで、レジスタンスラインを引いてるので、そこまで上昇するのを待ちます。
その後は、レジスタンスラインに到達後、下落していき、更にはサポートラインを下抜け、赤い○の部分で、戻り売りが発生しています。
ポイント
レジスタンスラインを上回らないこと。丁度・もしくは、下回った状態で下落する事がポイントになります。
ヘッドからの急落・急騰後に注目
ヘッドから急落・急騰した時にヘッドアンドショルダーの形になるチャンスと思っています。おそらく要人発言やサプライズ的な事が発生した時に起きる反応だと思いますが、いずれにしても、徐々に下落していく相場では起こり得ないと思いますので、急落・急騰後の戻り売り・押し目買いに注目しましょう。
損切りポイント
ヘッドアンドショルダーでの損切りポイントは、上記のチャートで言うと、基本はヘッド最高値95.4円で損切りするのが基本となりますが、もう少しリスクを減らしたい場合は、95.2円のレジスタンスラインで損切りするのも良いでしょう。
ただ、95.2円のレジスタンスラインに到達後、ローソク足の形を見る事。上記のチャートのように反発していれば、エントリーしましょう。
ヘッドアンドショルダーとフェボナッチ
フェボナッチを引く事で、より明確な反転の合図が分かるようになっていきます。この見出しでは、フェボナッチの引き方をメインにお伝えしていきます。
はじめに言ってしまうと、フェボナッチを教科書通りに引いてしまうと効果は出ません。必ず、上記でお伝えした、左ショルダーで止められているレジサポラインとフェボナッチの水平ラインが合っているか、または、左ショルダーのレジサポラインとフェボナッチとキリの良い数字の合計3つのラインが合っているかなどを見て、そのラインが0.5・0.618・0.786のどれかに合っているかなどの様々な条件を満たし、初めてエントリーできるという形になります。
それでは、もう少し分かりやすいように解説していきます。
フェボナッチのおさらい
はじめに、フェボナッチについて解説していきます。フェボナッチについては、過去の記事でも解説しているので、そちらも含めてみて下さい。
フェボナッチとは、数字を用いて、どこで止まればN波動が綺麗に引けるかを表した黄金比率の事です。
因みに、N波動とは、トレンドが発生した時の基本的な動きです。一直線でチャートは動きません。必ず、Nの形のようにウェーブしながら動きます。
さて、話が少しそれましたが、0.5・6.18・0.786辺りで止まれば、その後の値動き次第で、綺麗なNの形になる事から、トレーダーは、上記3つの数字をかなり意識しています。上記のチャートは、0.618で押し目買いとなっているので、綺麗なN波動が描けています。
フェボナッチの引き方
フェボナッチの引き方の基本は、高値から安値に向かって、あるいは安値から高値に向かって引いていきます。時に、高値にヒゲを付けていても実体に引いたり、同じように、安値にヒゲを付けていても実体に引いたりと、引き方を変える必要が出てくるので、少しだけ難しい判断が必要になってきます。
フェボナッチとレジサポライン
フェボナッチを引くだけでは効果はありません。ヘッドアンドショルダーを意識した場合、左右ショルダーの高値のレジスタンスラインに、フェボナッチ指数が合っているかを確認して下さい。また、その際、0.5・0.618・0.786の3つの比率のどれかに合っていれば、積極的にトレードしていきましょう。
下記チャートを使って解説しています。
(レジサポラインを引いたチャート)
(レジサポラインとフェボナッチを引いたチャート)
(ヘッドアンドショルダー)
究極のヘッドアンドショルダー
フェボナッチ・レジサポライン・キリの良い数字が合っていて、かつ0.5・0.618・0.786のどれかに合っていれば、文句なしのヘッドアンドショルダーでしょう。全力エントリーしていきましょう。
下記チャートを使って解説しています。
(108円にサポートラインを引いたチャート)
(サポートラインとフェボナッチを引いたチャート)
(ヘッドアンドショルダー)
初心者トレーダーはもちろんですが、中級トレーダーは、ややこしいトレードをしていませんか?ほび太も、ややこしい手法を繰り返し後、このFXザイシリーズを何度も見返して、基本となる押し目買い・戻り売りをマスターして利益を出しています。
基本の思考が利益を生むので、是非、基本に立ち返り、下記の本を読んでみて下さい。
ヘッドアンドショルダーのエントリーポイント
最後に、いくつかのヘッドアンドショルダーを紹介した上、エントリーポイントも解説していきます。
チャート1(上昇パターン)
左ショルダーのサポートラインに、右ショルダーの下落が支えられていて、結果的に、85円のレジスタンスラインを上抜け、赤い○の部分で押し目買いとなり上昇。
チャート2
左ショルダーのサポートラインに、右ショルダーの下落が支えられていて、結果的に、133円のレジスタンスラインを上抜け、その後は、再び、レジスタンスラインを下回りますが、右ショルダーのサポートラインを下回る事なく上昇。また、サポートラインは、フェボナッチ指数0.786のラインと被っている為、積極的にロングエントリーを狙える場面だと思っています。
チャート3
左ショルダーのレジスタンスラインで、しっかり右ショルダーの上値が抵抗されていますね。右ショルダーの高値ローソク足をみると分かりまります。その後は、サポートラインを下抜け、赤い○の部分で戻り売りとなり下落。
左ショルダーのレジスタンスラインは、フェボナッチ指数0.5のラインと被っている為、こちらも積極的にショートエントリーを狙える場面となっています。
チャート4
左ショルダーのレジスタンスラインで、しっかり右ショルダーの上値がしっかり抵抗されていると思います。その後は、サポートラインを下抜け、赤い○の部分で戻り売りとなり下落。
左ショルダーのレジスタンスラインは、フェボナッチ指数0.786のラインと被っている為、こちらも積極的にショートエントリーを狙える場面となっています。
まとめ
いかがでしょうか?ヘッドアンドショルダーは、左ショルダーを基準に考えて、ヘッドについては、急落・急騰になるかに注目。その後、右ショルダーで、左ショルダーのレジサポの効果の有無を判断してエントリー。また、フェボナッチや切りの良い値段がレジサポと一致すれば効果が高まります。
みなさんも、是非、試してみて下さいね。
では、ありがとうございました。
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